障害の重い子どもの授業づくり

障害の重い子どもの授業づくり

開く・支える・つなぐをキーワードに

著者名 飯野順子 授業づくり研究会I&M 編著
ISBNコード ISBN978-4-921124-51-9 C3037
判型/頁 B5判/290頁
発売日 2005年11月発売
定価
毎日の授業の実践が、障害のある子どもの教育を創ってきました。子どもたちは、授業の中で目を輝かせ、生き生きとした表情で「学び」の時を経て発達を見せます。一見ありふれた授業の中にも、子どもたちを魅了する要素があります。本書は、「開く」「支える」「つなぐ」の三つの視点から、子どもにとって魅力ある多様な授業づくりの実践を紹介しています。障害のある子どもに携わるすべての人にとって、毎日の支えとなる一冊です。

  • ご案内
  • 授業は、学校の生命線です。毎日・毎日の授業の実践が、障害のある子どもの教育の歴史を動かし、歴史を創ってきたと思っています。専門性の高い授業者による「学びの本質」に迫る授業づくりは、今後、ますます、その真価が問われてくると思っています。最近の重度・重複化傾向の中で、子どもの変容の把握が困難という声も聞かれます。また、変化のない授業を毎日行っていて良いのかという声も聞かれます。しかし、子どもたちは、目を輝かせ、生き生きした表情で授業に参加し、明日の授業を期待し、“学び”の時を経て発達を見せています。毎日同じで、一見ありふれた授業の中にも、子どもたちを魅了する要素が含まれています。その要素とは何か、毎日の授業の中から探り、「実践の知」として構築し、毎日の授業に反映させたいということが、本書の趣旨です。 ―中略―
  • 授業づくりのキーワードを、「開く」・「支える」・「つなぐ」としました。
  • 「開く」とは、授業を開くことです。校内・校外に向けて、授業を公開し、授業研究を積極的にすることです。質を高め、磨き合う場と機会を設定することです。
  • 「支える」とは、授業を支える要素を明確にしつつ、授業づくりをすることです。ポジショニング・教材教具・個別の教育支援計画などを始めとする諸要素を含む授業づくりです。このことは、子どもたちの学びの実現のための環境づくりでもあります。
  • 「つなぐ」とは、医療・労働・福祉機関などの外部機関との連携を踏まえた授業づくりです。大学と学校が強い絆でつながる授業づくりです。保護者も支援者の一人として、子どもと授業をつなぐ役割を果たすことです。
  • このような発想に立って授業づくりを捉えて、本書の内容を構成しました。各先生には、思い切って書いて下さいとお願いしました。その内容は、多様です。本書が、「実践の知」の創造・集積・発信に資するものとなれば、幸いです。さらに、子どもたちのより良い人生の基礎をつくる実践の一助につながることを期待しています。
  • 飯野順子
  • 「発刊に当たって」より
  •  
  • 目次
  • 第1章 「学びの本質」に迫る授業づくり
  • 「学びの本質」に迫る授業づくりを ―「実践の知」の構築のために―
  • 飯野順子
  • 第2章 授業づくりは、学校づくり
  • 一人一人を大切にする授業づくりをめざして
  • 山田規美江
  • 第3章 授業を開く―授業の実践から
  • コミュニケーションの発達を促す授業づくり
  • 吉川知夫
  • 表現を広げる「みる・きく」の授業づくり
  • 手塚紀恵子
  • 課題を明確にし、横断的な指導の工夫をした授業づくり
  • 泉 慎一
  • 障害の重い子どもの「学び」を支える授業づくり―自己選択・自己決定・自己責任を授業の中に―
  • 古山 勝
  • 子どもの成長を共に喜べてこそ―よきティームワークは感動を呼ぶ!―
  • 八巻尚子
  • 障害の重い子どもたちの「見る」ことの支援とコミュニケーションの支援―見る環境・コミュニケーションの環境を整える―
  • 奥山 敬
  • どう考える・どう創ろう・音楽の授業
  • 千田圭子
  • 綺麗な作品よりも、いい体験を
  • 小柳博靖
  • 体育・スポーツ・ダンスの授業づくり
  • 松原 豊
  • 在宅訪問学級のA君の授業実践から
  • 藤沢たま江
  • 重度・重複障害児の授業実践に必要な教師の視点―生理指標を活用した意思表出促進をめざした事例検討から―
  • 市原さよ子
  • 第4章 授業を支える
  • 医療的ケアを学習活動に生かす―情報共有と協同の視点から―
  • 松浦雅子
  • 「個別の教育支援計画」の作成と活用
  • 田中 穣
  • 子どもの活動を支える姿勢作り
  • 花井丈夫
  • 教材・教具の工夫と開発―障害の重い子どもとのかかわり合いから―
  • 松村緑治
  • 障害の重い子どもの評価に関する質的向上について―TELERを応用した学習評価導入の試み―
  • 松原 豊
  • 第5章 授業をつなぐ
  • 保護者の望む授業づくり
  • 吉澤千恵
  • 教育と医療の連携のもとに・・・―授業づくりに当たって、医療的ケアの課題を考える―
  • 飯野順子

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Information

【TV放送】(YouTubeも配信)
テレメンタリー2024「世界一きれいな言葉」全国放送! 『はるの空』の著者、春日晴樹さんのドキュメントです。「手話」のこと理解できます。
テレビ朝日2/3(土)午前4:50~、朝日放送テレビ2/4(日)午前4:50~、北海道テレビ放送2/4(日)午前10:30~
【イベント】
第48回 淑徳大学 発達臨床研修セミナーが2023年8月5・6日(土・日)に開催されます。
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『発達に遅れがある子どものためのお金の学習』
『特別支援教育における学校・教員と専門家の連携』
『かゆいところに手が届く重度重複障害児教育』
書評が掲載されました。
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『特別支援教育における学校・教員と専門家の連携』
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週刊教育資料 第1691号2023年2月20日号
『発達障害・知的障害のある子どものSNS利用ガイド』の書評が掲載されました。
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点字毎日新聞 第1251号
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』の記事が掲載されました。
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肢体不自由教育2023年258号
『障害の重い子供のための 各教科の授業づくり』書評が掲載されました。
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週間教育資料2023年1月16日 No.1687
『大人の発達障害 「自分を知ること」「人に伝えること」』書評が掲載されました。
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理科教室2月号 vol.818
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月刊人材ビジネス vol.438 (発売日2023年01月01日) 『労使関係法の理論と実務』
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『はるの空』
肢体不自由教育2022.257号
『障害の重い子どもの授業づくり 最終章』 の書評が掲載されました。
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肢体不自由教育2022.256号
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『自立活動ハンドブック第1巻』
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『インクルーシブ教育システムを進める10の実践』 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』 の書評が掲載されました。
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『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』
NHK総合(全国放送)「空知くん 3歳 〜空知の声は聞こえなくても〜」
本放送 4月1日(金) 午後7時30分-
再放送 4月2日(土) 午前10時55分-
『はるの空』の春日さんの家族を追ったドキュメント番組が放送されます。聴覚に障害のある両親と3歳の息子空知くんの成長記録です。
『はるの空』
特別支援教育研究2022年4月号『キャリア発達支援研究8 いま、対話でつなぐ願いと学び』の 書評が掲載されました。
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『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』
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『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』の記事が掲載されました。
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』
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『新訂版 視覚障害教育入門Q&A』
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『はるの空』春日さんの講演についての記事が掲載されました。
『はるの空』
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