学校全体で取り組む!特別な教育的ニーズのある児童を含む全ての児童への支援

学校全体で取り組む!
特別な教育的ニーズのある児童を含む全ての児童への支援

―公立小学校におけるスクールワイドの多層支援モデル―

著者名 堀部 要子
ISBNコード 978-4-86371-702-2
判型/頁 B5判/220頁
発売日 2024年10月17日発売
定価
元公立小学校校長である著者が研究開発した、特別な支援を必要とする児童だけでなく、クラス全体や学校全体を対象とした支援モデルを紹介している。学習面や行動面において広範な対応が求められる中、教職員が連携しながら、SST(ソーシャルスキルトレーニング)をクラス単位から学校全体に導入した成功事例を基にした支援モデルとなる。各校で再現可能なシステムとして、学校管理職、特別支援教育コーディネーター、自治体の教育委員会など、幅広い教育関係者に役立つ。

  • 目次
  • はじめに
  • 序章 全ての児童への「スクールワイドの支援」
  •    ―「個」と「集団」、「学習面」と「行動面」、
        包括的な支援への道―
  • 1.特別な教育的ニーズのある児童を含む全ての児童を対象とする支援へ
  • 2.支援に関する課題の検討
  •  (1)小学校における著しい困難さを示す児童の割合と、小学校に着目する意味
  •  (2)特別支援教育の概要
  •  (3)特別支援教育の現況と課題
  • 3.多様な教育課題に対応するために行った取り組みの道筋
  •  (1)課題への対応策の検討 ―スクールワイドの包括的な支援へ
  •  (2)校内支援システムの構築
  •  (3)スクールワイドの包括的な支援の実施とその検証方法
  •  (4)「スクールワイドの支援モデル」作成へ
  • 4.本書の内容と構成
  •  (1)実践の方法
  •  (2)本書の構成
  • 【用語の定義及び解説】
  • 第T部 「個」への支援─機能する校内支援システムとは
  • 第1章 校内支援システムを構築する
  • 1.特別な教育的ニーズのある児童への校内支援システムの構想
  •  (1)先行研究における校内支援体制等を検討する
  •  (2)支援の対象及び手順を検討し、校内支援システム構想図を作成する
  • 2.校内支援システムの内容と運用の方法
  •  (1)コーディネーターを複数(3名)指名し役割分担を明示する
  •  (2)機能別に、3つの校内委員会を設置する
  •  (3)相談を中心とした保護者への支援システムを構築する
  •  (4)支援の実施者である教職員への支援システムを構築する
  •  (5)教職員間の共通理解と連携のための支援システムを構築する
  • 第2章 システムを運用して「個」への支援を行う
  • 1.事例1:複数コーディネーターと3つの校内委員会が担う機能
  •  (1)対象児童
  •  (2)支援の経過
  •  (3)支援の結果
  •  (4)考察
  • 2.事例2:環境の整備と合理的配慮の提供
  •  (1)支援に際して求められる視点
  •  (2)対象児童
  •  (3)支援の経過
  •  (4)考察
  • 第3章 実践の結果から、構築・運用した校内支援システムの有用性を
        考察する
  • 1.支援を実施した児童の人数と、3つの校内委員会の有用性
  • 2.支援の手順と、複数(3名)コーディネーターシステムの有用性
  • 3.支援者(保護者・教職員)への支援システムの有用性
  • 4.システムの構築及び運用過程における教師の役割
  • 5.新たな課題
  • 第U部 「集団」への支援 @−「学習面」の困難さに着目して
  • 第4章 クラスワイドの学習支援を行う
  •      −「書き」の効果に着目した多層の読み書き指導モデル−
  • 1.クラスワイドの学習支援の実施に至る経緯
  •  (1)小学校入学後の読み書き入門期にみられる課題を考える
  •  (2)通常の学級に在籍する児童全員を対象とする介入モデルを追求する
  •  (3)通常の学級児童全員への学習支援方法として、多層の指導モデルを導入する
  • 2.多層(3層)の指導モデルを用いた読み書き指導プログラムの実施
  •  (1)読み書き指導の計画を立てる −指導プログラムの作成−
  •  (2)多層(3層)の読み書き指導プログラムを実施する
  • 3.読み書き指導プログラムを実施した結果
  •  (1)指導実施群(F小)における読み書き指導の結果を検討する
  •  (2)2群のテストT・テストUの結果を比較する
  • 4.指導の効果と「書き」の学習効果 −考察−
  •  (1)多層(3層)指導モデルを用いた指導の効果を考察する
  •  (2)2群間比較により示された指導実施群における指導の効果を考える
  •  (3)「書き」の学習効果を検討する
  •  (4)成果と課題から考察する
  • 第5章 スクールワイドの学習支援を行う
  •      −学校全体で取り組む継続的な短時間取り出し学習支援−
  • 1.取り出し学習支援をスタートさせるまでに検討したこと
  •  (1)RTI 導入に伴う課題から指導モデルを考案し、その上で2層目に着目する
  •  (2)第2層 補足的な取り組み「取り出し学習支援」の実施上の課題を検討する
  • 2.スクールワイドの取り出し学習支援の実施
  •  (1)全校スクリーニングテストの構成と分析方法を検討する
  •  (2)教師及び対象児童のアンケート結果から、学習支援の内容や方法を分析する
  •  (3)学習支援の実施に向けて校内支援システムを構築する
  •  (4)学習支援を実施する
  • 3.取り出し学習支援を実施した結果とその考察
  •  (1)学習支援と通級による指導の対象人数の推移を考察する
  •  (2)スクリーニングテストの結果から考察する
  •  (3)教師及び対象児へのアンケートの結果から考察する
  •  (4)学習支援の実施に伴う校内支援システムの構築および運用過程から考察する
  •  (5)学習支援実施のための校内支援システム構築及び運用の要件を整理する
  •  (6)成果と課題から考察する
  • 第V部 「集団」への支援A−「行動面」の困難さに着目して
  • 第6章 クラスワイドの行動支援を行う
  •      −スクールワイドSST の導入方法の検討−
  • 1.全校体制でのクラスワイドSST を選択するまでの経緯
  •  (1)子どもへのSST の研究動向を調査する
  •  (2)「集団」への行動支援として、SST の導入を検討する
  • 2.クラスワイドの SST 実践の実施
  •  (1)効果の分析方法を検討する
  •  (2)クラスワイドのSST 実践に向けて準備をする
  •  (3)担任教師がクラスワイドのSST を実施する
  • 3.クラスワイドのSST を実践した結果
  •  (1)Q-U 各得点の結果を検討する
  •  (2)担任教師及び児童の自由記述・感想を検討する
  •  (3)管理職・教務主任・特別支援教育コーディネーターの取り組みを評価する
  • 4.スクールワイド SSTの導入方法の検討 −考察−
  •  (1)クラスワイドのSST 実践の効果を考察する
  •  (2)校内支援システムの機能を考察する
  •  (3)スクールワイドSST の導入方法を検討する
  •  (4)今後の課題を検討する
  • 第7章 スクールワイドの行動支援を行う
  •      −学校全体で取り組む継続的な短時間SST 実践の有用性−
  • 1.スクールワイドの行動支援をスタートさせるまでに検討したこと
  • 2.スクールワイドの行動支援の実施
  •    −第1層(スクールワイドSST)と第2層(取り出し小集団SST)の内容と方法−
  •  (1)効果の分析方法を検討する
  •  (2)スクールワイドのSST 実践に向けて準備をする
  •  (3)スクールワイドSST(第1層)を実施する
  •  (4)取り出し小集団SST(第2層)を実施する
  • 3.スクールワイドSST(第1層)を実施した結果とその考察
  •  (1)児童へのアンケートの結果から考察する
  •  (2)評定尺度得点の結果から考察する
  •  (3)教師による観察及び教師の自由記述の結果から考察する
  • 4.取り出し小集団SST(第2層)を実施した結果とその考察
  •  (1)取り出し対象児童へのアンケートの結果から考察する
  • 5.SST 実践の土台となる校内支援システムの検討
  •  (1)SST 実践を支えた校内支援システムを分析する
  •  (2)SST 実践を実施するための校内支援システム構築及び運用の要件を整理する
  • 6.学校全体で取り組む継続的な短時間SST 実践に関する総合考察と今後の課題
  • 第W部 スクールワイドの多層支援モデルの開発
  •     −「個」と「集団」、「学習面」と「行動面」を包括する
         支援モデルへ
  • 第8章 スクールワイドの多層支援モデルを開発する
  • 1.各章における実践結果の概観
  • 2.校内支援システムの検討
  •  (1)校内支援システムにおける共通理解と支援の手順を図示する
  •  (2)校内支援システムの各内容について考察する
  •  (3)校内支援システムの構築・運用過程における教職員の役割を整理する
  • 3.公立小学校における全ての児童へのスクールワイドの多層支援モデルの開発
  • 4.本書の意義と今後の課題 
  •  
  • 索引
  • あとがきにかえて

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Information

【TV放送】
『はるの空』の著者、聴覚障害者の春日晴樹さんとその家族が 10/26(土)21時30分〜Eテレ「阿佐ヶ谷アパートメント」 に出演します。
【イベント】
春日晴樹さんが9/ 21(土)にHTB北海道テレビのイベントでトークショー。『はるの空』も販売。
【TV放送】
はるの空 聞こえなくても、できるんだよ『はるの空』の著者、春日晴樹さんのドキュメンタリー(日本テレビ9月1日(日)24:55〜ほか)。
【イベント】
日本育療学会第28回学術集会2024.8/10(土)開催
【イベント】
キャリア発達支援研究会 12回年次大会(青森)2024.11/30・12/1(土日)開催
【イベント】
第49回 淑徳大学 発達臨床研修セミナー2024.8/3・4日(土日)開催 
【TV放送】(YouTubeも配信)
テレメンタリー2024「世界一きれいな言葉」全国放送! 『はるの空』の著者、春日晴樹さんのドキュメントです。「手話」のこと理解できます。
テレビ朝日2/3(土)午前4:50~、朝日放送テレビ2/4(日)午前4:50~、北海道テレビ放送2/4(日)午前10:30~
【イベント】
第48回 淑徳大学 発達臨床研修セミナーが2023年8月5・6日(土・日)に開催されます。
肢体不自由教育2023年259号
『発達に遅れがある子どものためのお金の学習』
『特別支援教育における学校・教員と専門家の連携』
『かゆいところに手が届く重度重複障害児教育』
書評が掲載されました。
『発達に遅れがある子どものためのお金の学習』
『特別支援教育における学校・教員と専門家の連携』
『かゆいところに手が届く重度重複障害児教育』
週刊教育資料 第1691号2023年2月20日号
『発達障害・知的障害のある子どものSNS利用ガイド』の書評が掲載されました。
『発達障害・知的障害のある子どものSNS利用ガイド』
点字毎日新聞 第1251号
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』の記事が掲載されました。
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』
肢体不自由教育2023年258号
『障害の重い子供のための 各教科の授業づくり』書評が掲載されました。
『障害の重い子供のための 各教科の授業づくり』
週間教育資料2023年1月16日 No.1687
『大人の発達障害 「自分を知ること」「人に伝えること」』書評が掲載されました。
『大人の発達障害 「自分を知ること」「人に伝えること」』
理科教室2月号 vol.818
(2023年02月01日発行)
『中学・高校物理の学びに役立つ実験集』盲学校の物理実験の工夫と生徒を育む授業として記事が掲載されました。
『中学・高校物理の学びに役立つ実験集』
月刊人材ビジネス vol.438 (発売日2023年01月01日) 『労使関係法の理論と実務』
人材ビジネス関係者にお勧めの一冊として記事が掲載されました。
『労使関係法の理論と実務』
北羽新報 2022.9.13
山口新聞 2022.9.19
『はるの空』春日さん夫婦の民泊運営についての記事が掲載されました。
『はるの空』
肢体不自由教育2022.257号
『障害の重い子どもの授業づくり 最終章』 の書評が掲載されました。
『障害の重い子どもの授業づくり 最終章』
肢体不自由教育2022.256号
『自立活動ハンドブック第1巻〜第3巻』『障害のある子供の教育支援の手引』 の書評が掲載されました。
『自立活動ハンドブック第1巻』
『障害のある子供の教育支援の手引』
肢体不自由教育2022.255号
『インクルーシブ教育システムを進める10の実践』 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』 の書評が掲載されました。
『インクルーシブ教育システムを進める10の実践』
『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』
NHK総合(全国放送)「空知くん 3歳 〜空知の声は聞こえなくても〜」
本放送 4月1日(金) 午後7時30分-
再放送 4月2日(土) 午前10時55分-
『はるの空』の春日さんの家族を追ったドキュメント番組が放送されます。聴覚に障害のある両親と3歳の息子空知くんの成長記録です。
『はるの空』
特別支援教育研究2022年4月号『キャリア発達支援研究8 いま、対話でつなぐ願いと学び』の 書評が掲載されました。
『キャリア発達支援研究8 いま、対話でつなぐ願いと学び』
実践みんなの特別支援教育2022年4月号 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』の 書評が掲載されました。
『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』
肢体不自由教育2022.254号 『インクルーシブ教育システム時代の就学相談・転学相談』の書評が掲載されました。
『インクルーシブ教育システム時代の就学相談・転学相談』
上毛新聞文化欄 2022.3.1
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』の記事が掲載されました。
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』
あとはとき第13号『視覚障害教育入門Q&A 新訂版』 の書評が掲載されました。
『新訂版 視覚障害教育入門Q&A』
琉球新報2022.3.3
『はるの空』春日さんの講演についての記事が掲載されました。
『はるの空』
特別支援教育研究NO.775
(令和4年3月発行) 図書紹介
『知的障害教育の「教科別の指導」と「合わせた指導」』
NHK総合(全国放送)「空知くん3歳―心と心で会話する親子―」 11月24日(水)の放送で『はるの空』の春日さん親子が放映されました。
『はるの空』
肢体不自由教育252号
(令和3年11月発行) 図書紹介
『みんなにやさしい授業の実践』
特別支援教育研究10月号
(東洋館出版社)図書紹介
重度・重複障害児の学習とは?
特別支援教育研究10月号
(東洋館出版社)図書紹介
これ一冊でわかる「教育相談」
北日本新聞 9/5 記事
はるの空
特別支援教育研究9月号
(東洋館出版社)
『今日からできる! 小学校の交流及び共同学習』
特別支援教育研究9月号
(東洋館出版社)
『教材知恵袋 自立活動編』
埼玉新聞2021.8.6
『私たちが命を守るためにしたこと』の記事が掲載されました。
TBSラジオ「人権TODAY」(土曜日8時20分〜)、7月3日の放送で、
『私たちが命を守るためにしたこと』の本が取り上げまれます。
肢体不自由教育250号
(日本肢体不自由児協会)
文字・文章の読み書き指導
4/13号 あさひかわ新聞 記事
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4/6 北海道新聞 記事
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3/13 美瑛新聞 記事
はるの空
実践みんなの特別支援教育4月号(学研教育みらい)
図書紹介
特別なニーズ教育の基礎と方法
肢体不自由教育249号
図書紹介
授業力向上シリーズNo.8 遠隔教育・オンライン学習の実践と工夫
特別支援教育研究3月号
(東洋館出版社)763号
図書紹介
キャリア発達支援研究7 思いと向き合い可能性を紡ぐキャリア教育
実践障害児教育2021年2月号
(学研教育みらい)
カリキュラム・マネジメントで子どもが変わる!学校が変わる!
肢体不自由教育248号
(日本肢体不自由児協会)
特別支援教育のカリキュラム・マネジメント
肢体不自由教育247号
(日本肢体不自由児協会)
子ども主体の子どもが輝く授業づくり3
10/8産経新聞 記事
社会参加をみすえた自己理解
10/6大阪日日新聞 記事
社会参加をみすえた自己理解
肢体不自由教育246号
(日本肢体不自由児協会)
特別支援教育のステップアップ指導方法100
肢体不自由教育246号
(日本肢体不自由児協会)
「自立活動の指導」のデザインと展開
教育家庭新聞8/3号
特別支援教育の基礎・基本 2020
実践障害児教育8月号
(学研教育みらい)
今日からできる! 発達障害通級指導教室
実践障害児教育7月号
(学研教育みらい)
知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践
特別支援教育研究6月号
(東洋館出版社) 図書紹介
「自立活動の指導」のデザインと展開
肢体不自由教育245号
(日本肢体不自由児協会)
適切行動支援 PBSスタディパック
特別支援教育研究3月号(東洋館出版社) 図書紹介
キャリア発達支援研究 6
トーハン週報`20 2/3号
スマホに振り回される子 スマホを使いこなす子
西日本新聞 熊本県版朝刊
思春期の子どものこころがわかる25のQ&A

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