高校ではじめるスクールワイドPBS
階層的な校内支援体制整備を目指して
著者名 | 編著者 若林 上総(国立特別支援教育総合研究所) 半田 健(宮崎大学) 神山 努(国立特別支援教育総合研究所) 加藤 哲文(上越教育大学大学院) |
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ISBNコード | ISBN978-4-86371-568-4 | |
判型/頁 | B5判/146頁 | |
発売日 | 2020年12月21日発売 | |
定価 |
- 待望の高校版「スクールワイドPBS」!
「スクールワイドPBS(school-wide positive behavior support)」とは、学校全体ですべての児童生徒の適応行動を支援することで問題行動を減らすアプローチ。
本書では、高校におけるスクールワイドPBSに焦点を当て、授業にソーシャルスキルトレーニング(SST)などを取り入れた具体的な実践例を挙げながら、生徒支援の方法や校内体制づくりなどを提案します。また、それらの理論的背景についても解説しています。スクールワイドPBSの導入を検討している学校におススメの一冊です。
- 目次
- はじめに
- 第1章 スクールワイドPBSとは
- 概説:すべての生徒のQOL向上を目指す取組
- 1.はじめに
- 2.PBSとは
- 3.スクールワイドPBSとは
- 4.スクールワイドPBSの理論的背景
- 5.スクールワイドPBSのメリット
- 6.高校でのスクールワイドPBS導入の留意点
- 7.スクールワイドPBS導入の計画
- 第2章 すべての生徒を対象とした行動支援
- 実践編:授業で取り組むソーシャルスキルトレーニング
- 1.はじめに
- 2.生徒の実態に応じた指導の構想
2-1 SSTの導入と学校が目指す方向性との整合性の確認
実践校の取組(1):校内全体でのSST導入の議論
2-2 期待される行動の整理
実践校の取組(2):期待される行動の整理 - 3.指導の計画
3-1 教育課程への位置づけ
3-2 いつ、何を指導するか
実践校の取組(3):SSTの年間の指導計画 - 4.授業づくり
4-1 導入
実践校の取組(4):SSTの実践<導入>
4-2 展開
実践校の取組(5):SSTの実践<モデリング>
実践校の取組(6):SSTの実践<ポイントの明確化>
実践校の取組(7):SSTの実践<ロールプレイ>
4-3 まとめ
実践校の取組(8):SSTの実践<まとめ>
4-4 復習
実践校の取組(9):SSTの実践<復習> - 5.学習評価
実践校の取組(10):SSTの実践<評価の規準・基準> - 理論編:ソーシャルスキルトレーニングの考え方
- 1.社会的スキル
- 2.SSTの対象となる単位
- 3.SSTの基本的な手続き
3-1 標的となる社会的スキルの検討
3-2 教示
3-3 リハーサル
3-4 フィードバック
3-5 般化促進 - 第3章 学んだスキルの般化を促す工夫
- 実践編:日常生活の環境整備
- 1.はじめに
- 2.般化を促す環境
2-1 習ったことを意識しやすい環境づくり
実践校の取組(1):ポスターの掲示
2-2 教職員からの促し
2-3 できたときのかかわり
実践校の取組(2):校内研修 - 3.行動の記録と集計
3-1 期待される行動の評価
実践校の取組(3):記録しやすいポイントカードの工夫
3-2 問題行動の評価
実践校の取組(4):問題行動のリストアップ
実践校の取組(5):校内全教職員が継続できる問題行動の記録検討
3-3 記録された行動の集計
実践校の取組(6):記録結果の集計 - 理論編:より多くの生徒の適応を高める手立て
〜学級マネジメントに関する知見の応用〜 - 1.はじめに
- 2.学級集団の学習機会
- 3.きっかけづくりの工夫
3-1 ポスター掲示やリマインダーの活用
3-2 積極的な見守り
3-3 具体的な指示 - 4.事後のかかわり
4-1 事後にかかわることの意味
4-2 事後のかかわりは高校生に必要か?
4-3 生徒が示した行動に対するかかわりの効果
4-4 事後のかかわりの工夫 - 第4章 課題のある生徒への追加支援
- 実践編:支援の個別最適化を目指して
- 1.はじめに
- 2.注意を要する生徒への追加支援
2-1 追加支援の計画と実行
実践校の取組(1):追加支援の実施
2-2 第3層の支援:詳しいアセスメントに基づいた指導
実践校の取組(2):個別の支援の実施 - 理論編:第2層支援と第3層支援の概要
- 1.追加支援が必要となる生徒
- 2.第2層支援について
2-1 チェックイン・チェックアウト法
2-2 チェック・アンド・コネクト法 - 3.第3層支援
3-1 機能的アセスメント
3-2 機能的アセスメントの前提にある考え:行動の機能
3-3 機能的アセスメントの方法
3-4 アセスメント結果からの指導方法の考え方 - 4.第2、3層支援のねらい
- 5.記録結果のグラフ読み取り
5-1 グラフ結果が上昇傾向(問題行動の場合は下降傾向)
5-2 グラフ結果が下降傾向(問題行動の場合は上昇傾向)
5-3 グラフに一貫して傾向がみられない - 6.支援方法の再検討の手順
6-1 教職員が計画した支援方法を実施できたかどうか評価する
6-2 支援方法が効果的だったのかどうか評価する
6-3 期待される行動の難易度を変えることを検討する - 7.支援が効果を示したら
- 第5章 階層的な支援体制を維持する工夫
- 実践編:校内の体制づくり
- 1.はじめに
- 2.体制整備に必要な組織
2-1 実施上必要となる役割
実践校の取組(1):役割分担
2-2 会議の設定
実践校の取組(2):月ごとの会議
2-3 既存の組織との整合性
実践校の取組(3):校内支援体制 - 3.支援体制を維持する工夫
3-1 取組に関与するすべての教職員に対するフィードバック
実践校の取組(4):教職員との情報共有
3-2 取組に消極的な教職員へのフォロー
実践校の取組(5):取組に消極的な教職員へのフォロー - 理論編:行動分析学の視点から捉える組織
- 1.はじめに
- 2.応用行動分析からみた支援体制を維持させるための要件
- 3.体制維持に必要な組織
3-1 実施上必要となる役割
3-2 会議の設定
3-3 既存の組織との整合性 - 4.支援体制を維持する工夫
- 第6章 実践上のアイデア
- 資料編:実践で用いた教材など
- ◇ SSTの実践に用いた役割カード(第2章)
- ◇ ポイントカードとフォルダ(第2章、第3章、第4章)
- ◇ 掲示用ポスター(第2章、第3章)
- ◇ 問題行動のリスト(第3章)
- ◇ 行動記録票(第3章)
- ◇ ファイルへの入力(第3章)
- ◇ 個別面談シート(第4章)
- ◇ 学校生活充実化指導用 チェックシート(第4章)
- おわりに
新刊書籍
パブリシティ情報
- 実践障害児教育2021年2月号
(学研教育みらい) - カリキュラム・マネジメントで子どもが変わる!学校が変わる!
- 肢体不自由教育248号
(日本肢体不自由児協会) - 特別支援教育のカリキュラム・マネジメント
- 肢体不自由教育247号
(日本肢体不自由児協会) - 子ども主体の子どもが輝く授業づくり3
- 10/8産経新聞 記事
- 社会参加をみすえた自己理解
- 10/6大阪日日新聞 記事
- 社会参加をみすえた自己理解
- 肢体不自由教育246号
(日本肢体不自由児協会) - 特別支援教育のステップアップ指導方法100
- 肢体不自由教育246号
(日本肢体不自由児協会) - 「自立活動の指導」のデザインと展開
- 教育家庭新聞8/3号
- 特別支援教育の基礎・基本 2020
- 実践障害児教育8月号
(学研教育みらい) - 今日からできる! 発達障害通級指導教室
- 実践障害児教育7月号
(学研教育みらい) - 知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践
- 特別支援教育研究6月号
(東洋館出版社) 図書紹介 - 「自立活動の指導」のデザインと展開
- 肢体不自由教育245号
(日本肢体不自由児協会) - 適切行動支援 PBSスタディパック
- 特別支援教育研究3月号(東洋館出版社) 図書紹介
- キャリア発達支援研究 6
- トーハン週報`20 2/3号
- スマホに振り回される子 スマホを使いこなす子
- 西日本新聞 熊本県版朝刊
- 思春期の子どものこころがわかる25のQ&A
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