よくわかる「個別の教育支援計画」Q&A(改訂版)

地域・家庭・学校のための

よくわかる「個別の教育支援計画」Q&A(改訂版)

―保護者の質問に答えて―

著者名 全国特殊学校長会 編著
ISBNコード ISBN4-921124-44-2 C3037
判型/頁 A4判/68頁
発売日 2005年6月発売
定価
よりわかりやすく改訂しました!!
本書籍は「個別の教育支援計画」について、保護者の質問に答え、誰にでもわかりやすい策定及び活用が望ましい在り方を示しました。

  • はじめに
  • 全国特殊学校長会 会長 岸本啓吉
  • この度、「個別の教育支援計画」を策定し、活用するに当たって、地域・家庭・学校の多くの関係者の方々に参考にしていただければと願い、全国特殊学校長会として、本冊子を作成いたしました。
  • 障害者基本計画には、その教育・育成分野における基本方針に「一人一人のニーズに応じて、きめ細かな支援を行うために乳幼児期から学校卒業後まで一貫した教育や療育を行う」と示されています。盲・聾・養護学校においては「個別の教育支援計画」について的確な対応が迫られており、小・中学校等においても、「個別の教育支援計画」の対象となる児童生徒について校内委員会等で検討した上で策定することになります。
  • 「個別の教育支援計画」は、保護者や関係者・機関等が共通理解を深め、連携して策定することが大切です。そのことから、本冊子は保護者の質問に答え、保護者にお話をするという文章の記述をすることで、誰にでもわかりやすい策定及びその活用の望ましい在り方を示しました。
  • 一方で、全国特殊学校長会は、平成17年3月に「盲・聾・養護学校における『個別の教育支援計画』について」(報告書)を出しました。この最終報告は、全国特殊学校長会が文部科学省から委嘱を受け、「『個別の教育支援計画』検討委員会」を設置し、外部の学識経験者・関係者・保護者等の方々には委員として、また文部科学省や厚生労働省からも必要に応じてオブザーバーの参加をお願いし、検討していただき報告書としてまとめたものです。基本的な考え方を記述するとともに実践事例をたくさん取り上げることで、全国の学校の参考にしていただく内容になっています。
  • これに対して、本冊子「よくわかる『個別の教育支援計画』Q&A」は、以上の検討の経過を踏まえつつも全国特殊学校長会が独自にまとめたもので、全国特殊学校長会の責任で編集し平成17年2月に報告書(初版)として出したものです。しかも、この冊子には、保護者の質問に答える形で、「個別の教育支援計画」の策定及びその活用について、現場の実践を踏まえて詳細に記述しています。内容としましては、策定と活用の実際について保護者の質問に答えるQ&A(第2章)として具体的に記述し、わかりやすい解説(第1章)と様式例(第3章)をコンパクトに記述しました。そして、できるだけページ数の少ない冊子にすることを念頭に、学校だけでなく、多くの保護者・地域関係者にも読んでいただきやすい内容にしたつもりです。この冊子(報告書)はビジュアル版としてジアース教育新社から発行し、さらに改訂版を増刷しました。多くの方々に参考にしていただければと願っております。
  •  
  • 目次
  • 第1章 「個別の教育支援計画」の策定と活用
  • 1.はじめに
  • 2.「個別の教育支援計画」とは
  • 3.「個別の教育支援計画」の策定
  • 4.「個別の教育支援計画」の活用と地域支援体制
  • 第2章 よくわかる「個別の教育支援計画」Q&A
  • 1.「個別の教育支援計画」とは
  • Q1.「個別の教育支援計画」とは何ですか。
  • Q2.どのような内容を記載するのですか。
  • Q3.誰が策定の対象ですか。
  • Q4.決められた様式はあるのですか。学校毎に違うのですか。転校・進学当の場合でも引き継がれていくのですか。
  • Q5.「個別の教育支援計画」と「個別の支援計画」はどのような関係があるのですか。
  • Q6.「個別の指導計画」とどこが違うのですか。
  • Q7.「個別の教育支援計画」を策定するメリットは何なのでしょうか。
  • 2.具体的な策定方法
  • Q8.誰がどのようにして策定するのですか。
  • Q9.どのようなプロセスで策定していくのですか。
  • Q10.子どもの実態の共通理解をどのように図るのですか。
  • Q11.一人一人のニーズの内容はどのような手順で共通理解するのですか。
  • Q12.本人のニーズはどのように把握すればよいのですか。保護者のニーズはどうですか。
  • Q13.支援目標は、どのように立てるのですか。ニーズをきちんと踏まえていただけるのでしょうか。
  • Q14.支援を実施するのは誰ですか。支援内容はどのようにして決められますか。
  • Q15.「個別の教育支援計画」における各関係機関の支援内容に納得できない場合は、どうしたらよいのですか。
  • Q16.学校が関係している地域のネットワーク以外(地域以外)の関係機関とも連携を取っていただけますか。
  • Q17.必要とする支援が、地域のネットワークの中にない場合、どうしたらよいですか。
  • Q18.担任との面談ではどんなことを話せばよいのでしょうか。
  • Q19.どうしても担任と意見が合わない場合、一緒になって考えてくださるようなコーディネーター役の方はいらっしゃるのでしょうか。
  • Q20.全員が対象ですか。策定を断ることができますか。保護者がいろいろな事情で計画に参画できない場合は、どうなりますか。
  • Q21.兄弟姉妹が別々の盲・聾・養護学校に通っていますが、学校相互の連携は取っていただけますか。兄弟姉妹が同じ学校に通っています。担任相互が連携して策定してくださいますか。
  • Q22.策定された「個別の教育支援計画」について、子どもや支援の状況等に変化が出た場合、その都度改訂していただけるのですか。
  • Q23.特別支援教育コーディネーターの役割はどのようなことですか。
  • 3.個人情報の保護
  • Q24.「個別の教育支援計画」の個人情報はどの範囲で共有するのですか。
  • Q25.関係機関の担当者による個人情報の取扱いは、どのようになりますか。
  • Q26.保管は、どこで誰が責任を持ってされるのでしょうか。
  • Q27.本人や家庭のこと等書いて欲しくない内容に関しては、どうしたらよいですか。
  • Q28.個人情報は卒業後の進路先等へどのように引き継ぐのですか。
  • 4.保護者の参加
  • Q29.「個別の教育支援計画」への保護者の参画では、計画の策定だけでなく実施・評価・改訂にも参画するのですか。
  • Q30.就学前から子どもの障害について受け止めることが難しい保護者に対し、「個別の教育支援計画」に参画しやすい関係を育てるような支援はなされるのですか。
  • Q31.「個別の教育支援計画」策定の校内組織に保護者の代表等も参加するのですか。
  • Q32.効果的に進めるために保護者は何をすればよいのですか。
  • 5.具体的な活用方法
  • Q33.支援会議(ケース会議)とは何ですか。
  • Q34.支援会議(ケース会議)は必ず全員に実施するのですか。
  • Q35.学校は組織として支援計画を進めるためにどのような校内のシステムを作っているのですか。
  • Q36.「個別の教育支援計画」の策定・改訂と支援会議(ケース会議)の実施とはどのような関係になりますか。
  • Q37.「個別の教育支援計画」による支援の程度にかたよりはなく、みんな同じ程度に実施されるのでしょうか。
  • Q38.支援会議(ケース会議)で担任はどんな役割を果たすのですか。保護者も参加するのですか。
  • Q39.支援会議(ケース会議)での保護者の役割は何ですか。本人・保護者はどんなことを話せばよいのですか。
  • Q40.一人一人を囲む地域関係機関のネットワークに保護者も関わっていくのですか。
  • Q41.他機関や学校で本人の不適応等の問題があった場合、連携した支援をしてくださるのですか。
  • Q42.広域特別支援連携協議会と支援地域における特別支援連携協議会はどのような関係があり、支援会議(ケース会議)とどうつながりますか。
  • Q43.特別支援連携協議会は、その支援地域における盲・聾・養護学校や小・中学校等とどのような関係を持つことになりますか。
  • Q44.特別支援連携協議会と一人一人への支援の関係はどうなりますか。
  • Q45.乳幼児期からの早期療育機関等との連携は、どのように図ることになりますか。
  • Q46.学校は就学前の「個別の支援計画」にどのように協力するのですか。
  • Q47.学校は卒業後の「個別の支援計画」にどのように協力するのですか。
  • Q48.どんなに立派な「個別の教育支援計画」ができても、実際には、学校や各関係機関の思いの違いによって支援の内容が変わってきてしまわないでしょうか。
  • Q49.「個別の教育支援計画」を策定することにより、先生方も、今まで以上に仕事量が増えるかと思いますが、それによって教育の内容が低下してしまうという心配はないでしょうか。
  • Q50.担任、学年、学部が変わることで、指導が変わるようなことは、「個別の教育支援計画」の策定により少なくなっていくのでしょうか。
  • 第3章 「個別の教育支援計画」の様式(例)
  • 1.K聾学校の例
  • 2.T養護学校の例
  • 3.M養護学校の例
  • 4.A盲学校の例
  • 5.J養護学校の例

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Information

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テレメンタリー2024「世界一きれいな言葉」全国放送! 『はるの空』の著者、春日晴樹さんのドキュメントです。「手話」のこと理解できます。
テレビ朝日2/3(土)午前4:50~、朝日放送テレビ2/4(日)午前4:50~、北海道テレビ放送2/4(日)午前10:30~
【イベント】
第48回 淑徳大学 発達臨床研修セミナーが2023年8月5・6日(土・日)に開催されます。
肢体不自由教育2023年259号
『発達に遅れがある子どものためのお金の学習』
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『発達障害・知的障害のある子どものSNS利用ガイド』の書評が掲載されました。
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点字毎日新聞 第1251号
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肢体不自由教育2023年258号
『障害の重い子供のための 各教科の授業づくり』書評が掲載されました。
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週間教育資料2023年1月16日 No.1687
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北羽新報 2022.9.13
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『はるの空』春日さん夫婦の民泊運営についての記事が掲載されました。
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肢体不自由教育2022.257号
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肢体不自由教育2022.256号
『自立活動ハンドブック第1巻〜第3巻』『障害のある子供の教育支援の手引』 の書評が掲載されました。
『自立活動ハンドブック第1巻』
『障害のある子供の教育支援の手引』
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『インクルーシブ教育システムを進める10の実践』 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』 の書評が掲載されました。
『インクルーシブ教育システムを進める10の実践』
『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』
NHK総合(全国放送)「空知くん 3歳 〜空知の声は聞こえなくても〜」
本放送 4月1日(金) 午後7時30分-
再放送 4月2日(土) 午前10時55分-
『はるの空』の春日さんの家族を追ったドキュメント番組が放送されます。聴覚に障害のある両親と3歳の息子空知くんの成長記録です。
『はるの空』
特別支援教育研究2022年4月号『キャリア発達支援研究8 いま、対話でつなぐ願いと学び』の 書評が掲載されました。
『キャリア発達支援研究8 いま、対話でつなぐ願いと学び』
実践みんなの特別支援教育2022年4月号 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』の 書評が掲載されました。
『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』
肢体不自由教育2022.254号 『インクルーシブ教育システム時代の就学相談・転学相談』の書評が掲載されました。
『インクルーシブ教育システム時代の就学相談・転学相談』
上毛新聞文化欄 2022.3.1
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』の記事が掲載されました。
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』
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『新訂版 視覚障害教育入門Q&A』
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『はるの空』春日さんの講演についての記事が掲載されました。
『はるの空』
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(令和4年3月発行) 図書紹介
『知的障害教育の「教科別の指導」と「合わせた指導」』
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(令和3年11月発行) 図書紹介
『みんなにやさしい授業の実践』
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特別支援教育研究10月号
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